なぜ今、会社に依存するのではなく『自分でお金を稼ぐ術』を身に付ける必要があるのか?
そのことについて最近いろいろと感じることがあります。
まず20年前と今とでは雇用環境が大きく異なってきているということです。
目次
終身雇用の崩壊と雇用の流動が進む
かつての日本であれば、終身雇用が当たり前で、一度会社に務めてしまえば、あとは定年までの雇用は約束されたようなもので、安心して働くことができました。
なので、出世を目指すこともできたし、収入に応じてマイホームを計画的に手に入れることもできました。
100%会社に依存することになりますが、最後までそこに依存することができるので、ある程度、将来に対して計画を立てることも可能だったわけです。
でも、今ではその終身雇用は崩壊し、雇用に関してはすごく流動的になっています。
新卒で入社しても、1,2年で退職する人が多いのも、
- もう会社に守られていると感じることができなくなっている
- そこでの将来に不安があるから年齢が若いうちに転職
というのもあると思います。
リストラや解雇の話も頻繁に聞くようになった
会社の方針でのリストラや解雇の話も頻繁に聞きます。
それも一方的にそうなるのではなく、本人の意思でそれを選ばなくていけなくなるようにうまく誘導されるケースもあったりして、本当に悲しいです。
『給与カットなどの条件提示』や『仕事がない』などと言われたりですね。
会社としては、人件費が大きな経費となるので、まずはそこを縮小&カットすることを考えます。
今では、国内に人材を求めなくても、海外でいくらでも代わりの人材を探すことができるからです。
海外へのアウトソーシング化が進む
以前に私の勤めていた会社でも、急速に海外へのアウトソーシング化が進みだしていました。
主に東南アジアですが、そこに制作業務を委託する体制が着々と進んでいます。
最初は、
と思っていたのですが、半年が経過したところ、驚くべき精度で成果物が納品されるようになってきました。
そして、最大の問題と思われた「言葉の問題」は、間に入ってブリッジングの役割を果たす人を海外の拠点におくことで簡単に解決してしまいました。
しかも、今ではスカイプやインターネット会議システムのおかげて、海外と日本を結んでやりとりすることもすごく簡単にできてしまいます。
東南アジアの人件費は日本の10分の1という現実
東南アジアの人材の人件費は日本の10分の1くらいです。
しかも、5万円は現地ではかなりの高収入にあたるので、満足しているそうで、不満も起きないのです。
こんな現実を見せつけられて、一気にその考えは間違っていることに気が付かせられました。
さらに、こんなニュースも見つけました。
アメリカの企業に努めるエンジニアが自分の仕事を中国に流していたという話です。
自分は仕事を中国に丸投げして、勤務中はネコの動画などをみて遊んでいたというのです。
しかも、このエンジニアは社内の「最優秀開発者」にも選ばれていたみたいで・・・
最終的には、会社にバレて解雇されたという話ですが、怖いのは、この仕事を彼は『自分の給与の5分1でやらせていた』ということです。
中国に外注することで「最優秀開発者」の選ばれる程の人材を5分の1ほどのコストで雇うことができてしまうわけです。
このことからも中国や東南アジアの仕事のレベルは確実に上がっています。
国内の仕事が海外へ移す可能性は?
かつてであれば、それでも言葉の問題や海外とのやりとりの方法の問題で実現は難しかったですが、インターネットの普及に伴い、インフラがしっかりと整備された現在では、普通の企業であれば簡単に海外拠点を設けて、そこに人材を配備することができてしまいます。
それでも今はまだまだ、海外へ目を向けている企業は、そこまで多くないですが、海外のコストと仕事の精度の高さに気が付き始めれば、一気に国内の仕事は海外へ移る可能性があります。
そうなったときに、個人が仕事を維持する選択肢は2つしかないです。
「同じ10分の1のコストで働く」か「今の10倍の仕事量で釣り合いを取る」
かです。
いずれにせよ、かなり厳しいことになることは容易に想像できます。
そうなる前に、自分の身を守るために今のうちから行動すべきことが2つあります。
今後必要なスキル1:上流工程の仕事をこなせるようになる
ひとつは作業をこなす下流工程を受け持つのではなく、
- 人をコントールしたり
- マネージメントしたり
- 企画を立案したり
などの上流工程の仕事をこなせるようになることです。
結局、海外の拠点にいくら仕事をアウトソーシングしても、彼らに出来るのは上から受けた指示通りに手を動かすことだけです。
なので、そういった人たちに指示を与えたり、自分でアイデアを生み出すポジションにいれば、それはやはり海外へ移すことができない部分になるので、ひとつのステータスを確立できます。
AppleもiPhoneの企画立案や仕様を考えるのはアメリカ国内で行いますが、製造は中国ですよね。
この、単に作業をするポジションでない立ち位置を確保することができれば、これからも安泰ですし、むしろそういった人材は不足しているので、いろいろなところから引っ張りだこ状態になる可能性もあります。
なので、実経験を積む機会やチャンスがなければ、なかなかこれを達成することはできないです。
そこで2つめの選択肢が重要になってきます。
今後必要なスキル2:ネットを使って個人で稼ぐ
ネットの普及に伴い、会社が海外へ目を向ける選択肢を得たように、個人も自分で稼ぐことができるという選択肢を得ることができます。
インターネットが台頭するまでは、会社以外からお金を稼ぐことは実際には無理がありました。
でも今では、ネットを使って何十万、何百万円と稼ぐ人もたくさんいます。
ネットを使ってお金を稼ぐということに対して、日々いろいろな新しい方法&手法も出てきているので、今後さらにこの流れはより加速していくはずです。
つまり、会社に依存しなくても、『自分の好きな時間に好きな場所で仕事をしながらお金を稼ぐ』という自由なライフスタイルを持つ人がどんどん現れるということです。
まだネットでお金を稼ぐことに対する世間の目は懐疑的なものがありますが、今後はそうも言ってられなくなるでしょうね。
これは早くに気がついた人が先にスタートをすることができるので、早ければ早ほど有利になります。
先行き不安な状況にしがみつくよりは、自分の力で道を切り開くことを選ぶ方が何倍も将来性があります。
20年前であれば、今のこの状況は想像できなかったと思います。
いわば鎖国された状態だったからです。
でも今はそれが開放されている時代です。
会社に選択肢があるのと同様、個人にも選択肢があります。
今後は、個人で稼ぐ時代になっていくはずです。
今は対象は国内だけですが、将来的には世界中を相手にしながらネットで稼ぐという流れもでてくるかもしれないです。
そうなった時に、今稼いでいる人は、さらに大きく稼ぐ機会を得るはずです。
まだ初期と言える今だからこそ、先行してスタートしておくことで、あとで世間が本当に注目したときに乗り遅れることなく、時代を先取りできます。
今後、国内と国外の垣根は限りなく取り外されることになるでしょう。
それは今の各企業の動きを見ていれば明らかです。
それを黙って見ているのではなく、今のうちから準備しておくことこそが、今後生き抜くために必要なことであると強く思います。
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